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「……あんたの裸ぐらい減るもんじゃないんだし、見せなさいよ」
「そうよね。んな汚いモノ、恥じらうとかキモイ」
「おかしいだろ! 俺が脱いでるところを侵入してきたオカマの方が!」
大声で叫ぶと、麗一狼はどこから持ってきたのか、俺に浅草色の浴衣を差し出してきた。
「私はこの浴衣のサイズがあうかどうか、ちょっとだけ着てみて欲しいって頼もうとしたのに、貴方が問答無用で閉めちゃうんだもの」
って。
嘘だし。
お前、今さっき、俺の縛り痕見たいって興奮してたろ―が。
数分前の自分を忘れたのかこいつ!
「浴衣なんかいらねー! あーあ。風呂入ってコインランドリーいく前に、扉修理かよ」
「コインランドリー?」
「俺のパンツは誰も洗ってくれないから、コインランドリー」
「……まあ。毎日それじゃあお金かかるじゃない。私で良ければ手洗いしてあげるわよ」
嫌な予感しかしないから!
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