オヤジの愛しかた

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 それを無視するように、綺麗にトリムされた指を双丘の奥へと挿し込んでくる。  毎日のように拡張された××は、仁の指をなんなく受けいれるようになって、それすら恥ずかしい。 「俺はお前が欲しくてたまんねえ、年上のくせに、余裕なんかねえよ……」 「───…ひぅっ」  のけ反る首元に食らいつき×を動かして拡げるように円を描かれる。ふたつ、みっつと××されていく指の隙間に、ローションがまた足された。ぐしゅっと鼓膜に響く音が、いつも聴いていた癖に恥ずかしくて髪を乱した。 「アズ……力抜け。いい子だ。俺が欲しいだろ?」  耳元で囁く声にしゃくりながら頷く。嬉しそうに喉の奥で笑われ、キスをせがんだ。  欲しがれもっとと促されて、褐色で華やか過ぎる躰に縋りつく。  冷たかった部屋が、ふたりの呼気でもやっとした熱さに包まれ結露ができる。息を吸えば、オリエンタルウッドの香りと仁の体臭が混ざって、興奮を掻き立てた。 「仁さん、くれ、よ……まだっ、かよおっ……」  甘くとろんとした声でねだる。指が××も入るころにはすごいものだと信じ難く、腰がうねりだした。 「俺の、×くて×くてガチガチなのが欲しいのか」 「だから……あんたは……ばかっ」  恥ずかしいってないのかと言いたいのに、×の中を弄られ、声も消沈してくる。 「アメリカンテイストだろが。ほら、俺を煽れよ、アズ」  どこまでもオヤジ臭いそれに、今までの恋人はどうしていたのかと変に同情したくなってくる。脳裏に浮かんだ忍の顔が、仁の恋人だったかと、遊馬の闘争心に火がついた。
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