taboo

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シャワーを終えたあたしは、ダッシュでキッチンに向かう。 ここまでは、あの声は聞こえないはず。 …でも、同じ空間でパパとママがイタしてるのかと思うと落ち着かない。 やっぱり今から学校へ行こう。 急いでパンとコーヒーで朝食の用意をした。 立ったままパンを齧ってたら、そこに現れたのは貴史さんだった。 昨日、うちに泊まったらしい。 「こら。行儀悪いぞ」 「…ごめんなさい」 「俺にもコーヒー淹れて?」 ママってば、貴史さんがいてるのに… あたしは貴史さんの分もコーヒーを淹れて、テーブルに置く。 ───なんだろう、この違和感。 あたしは貴史さんから視線を逸らしてキッチンにあるホワイトボードに目をやった。
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