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「オレとする時は
こんなカオしないくせに」
空港のオーロラビジョンに
大写しされるミリカを見ながら
悔しそうに呟くショウさんに
思わず笑ってしまう
「彼はデザイナーだけにしとくの
もったいないな」
「んっ…」
ショウさんはあたしの腰を抱き寄せると唇を重ねた
遥佳を大人にしたようなショウさんは人目を引くイケメンだ
出発ロビーにキャアッと悲鳴が響く
「ミリカ…行って来る
帰ったら───また、シよう?」
「ふふ」
周りの騒ぎを気にもとめずに甘々な空気を醸し出すショウさん
恋人でもない
カメラマンとモデルでもない
あたしとショウさんの不思議なカンケイ
彼はまた───世界中を旅して廻るのだ
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