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今日は外でお昼寝。
天気も良く、暖かくて絶好のお昼寝日和だ。
目を閉じて風や日差しを感じる。
「スィエラさんこんにちは。今日は良い天気ですわね。」
聞き覚えのある声に目を開けると、縁子ちゃんが顔を覗いていた。
「んー……?……あー…縁子ちゃんおはよ~そしておやすみ~…」
「あら、もう寝てしまいますの?」
「ん……眠いんだ~……縁子ちゃんも一緒に寝るー?暖かくて気持ちいいよー」
「いえ、私は大丈夫ですわ」
きっぱり断ると、隣に座る。
スィエラは上体を起こした。
「えぇー……?僕だけ寝るのなんだか申し訳ないな~……」←今更何をw
「でしたら私とお話しましょう?きっと楽しいですわよ」
「んー……話かぁ……」
腕を組んで暫く考える。なにせ、1日のほとんどを夢の中で過ごしているからすごい難しい問題だったのだ。
話題など簡単に出るものではないし、共感して盛り上がる内容があるかも分からない。
「あ、縁子ちゃん、動物とお話できるって本当ー?」
最近聞いた話を思い出し、本人に聞いてみる事にした。
「ええ、本当ですわ」
「へぇ……例えばどんなお話するのー??」
「そうですわね……。今日の散歩道についてだったり、この場所は人も少なくて静かで良いとかですわ」
「そっかぁー!今度、その静かな場所教えてね?」
「ええ、もちろんですわ!」
二人で約束して空を見上げる。
雲ひとつない青空はどこまでも澄んでいて、自然と心が晴れやかな気持ちになったのだった。
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