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スィエラの1日は2度寝、いや、3度寝から始まる。
まず、最初は午前6時に起きる。
ここで寝なければ早起きできたのに、スィエラは「まだ6時だからもう少し寝れる」と再び眠りについてしまう。
そして次に起きるのは午前9時。
そろそろ起きなければならないが、眠気に負けて再び夢の中へ。
やっとベッドから出る頃には午後3時になっていた。
「ん……今日もよく寝たな~…。」
寝過ぎである。
スィエラはとりあえず部屋から出ると、広い舘の中を適当に歩くことにした。
その足取りは覚束ない。
(まだ眠いな……。)
どうやらまだ寝たりないようだ←
「おや?スィエラ君、ようやく起きたのかい?」
そんな声に反応して顔を上げると、人形師さんがいた。
「あ、おはよ~……ございます?」
さっき起きたばかりだが、今はもうお昼を過ぎてしまっている。
果たして、この挨拶が合ってるのかどうか少しだけ悩む。
「おはよう。さっき君の所に行ったんだが、プレゼントには気付いてくれたかい?」
*プレゼントとは主催者さんの小説の方でスィエラにくれた服のことですねw
「えぇ?僕の所に来たのー?全然知らなかった」
「やっぱりあれは寝言だったのか……」
人形師さんはボソッと呟く。
「え?何?」
「いや、何でもないよ。部屋に戻ったらプレゼントした服を着て見せて欲しいな。」
「着るってことは服なんだね~。うん、分かったよー。」
そう言って人形師と別れる。
どんな服なんだろ?と考えながら歩いていると、どこからか甘い匂いがする。
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