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スィエラの1日がまた始まる。
いつも通りお昼過ぎに起きたスィエラは思った。
(あれ……?何か違う……。)
いつもならふかふかのベッドの中で気持ち良く目覚めるのになんだか今日はベッドが硬い。そして冷たい。
「おい、こんなとこで何してんの?」
頭上から声。
しかし真っ暗で何も見えない。
布団を被ってるわけでもない。
とりあえず声で誰なのか判断してみる。
「んー……?その声は……直斗くん?」
「そ、うだよ。よく分かったね、目隠しで見えてないのに。」
どうやら正解のようだ。
声が少し上がったので直斗くんはちょっと嬉しかったのかな?
「目隠し??」
自分の目の辺りに触れてみる。
確かに布の感触がする。
「なんで僕、目隠しなんてしてるの??」
「いや、お前自分でそれ着けてたよ」
「えー?僕が??」
そんな覚えないのになー……。
「そろそろそれ、取ったら?いつまで経っても何も見えないよ?ま、それでもあいって言うなら止めないけど。」
「……。」
「……?おい、聞いてんの?」
「……ピヨピヨー!」
突然スィエラが両手を上下に動かし始めた!←
「え……っ」←引
しかも器用に前、つまりは直斗くんのいる方向に進んでいる!←怖いww
「ちょっ来るなよ……っ」
「やきとりにされる……!」
今までピヨピヨ言っていたのにいきなり言葉をしゃべって動かなくなった!
どうやら夢でやきとりにされたようだ!←
「お、おい……?大丈夫…?」
「ごちそうさまでした」
夢の中でお腹いっぱいになって再び眠るスィエラでした!←
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