1,月曜日 其の壱

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1,月曜日 其の壱

朝起きると髪の毛が爆発していた。…と言ってもいつものことなので、気にせずブラッシングして食卓に顔を出す。トーストとペーストチョコとコーヒーの香りがしているが、特にいい匂いだとも思わない。むしろ、何故か朝っぱらから酒を飲んでいる父の側にある、梅酒の方がいい匂いだと思う。ってか、私の目の前で梅酒を飲むとか、拷問か?拷問なのか? そう、何を隠そう、私は中学生にして梅酒が大好物なのだ。(いや、本当は隠した方がいいんだけどね?) そんな私を知って知らずか、美味しそうに梅酒を飲む父を睨みながら、トーストとペーストチョコを塗って食べながら、コーヒーでそれを流し込み、急いで支度をして家を出る。 それでは、私の、気だるげな日常を紹介して行こう。
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