第1章

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「あの…。 誰…でしょうか?」 リルカには解らなかったので、訊ねた。 「え!? ぼく? ぼくはアーノルド。」 それでも、リルカには思い出せない。 どうしても、彼を思い出せない。 すると、アーノルドは微笑んで。 「いいんだよ。 思い出す必要なんて、ないんだ。」 リルカは、不思議に感じながらも、黙って、うなづいた。 「大丈夫。」 彼は、さらに微笑んだ。
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