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そんな会話を聞いていたかはわからないけど、 私たちの担当の方が歩み寄り 「いかがですか?」と問いかけてくれた。 仕上がりは本当に大満足のモノで、 一生に一度の事なので我儘を言って良かったかも…なんて思ってる。 生地も…ドレスの形も…大満足な一点になった。 「実は…仮縫いの段階でここに置いておいたんですが、 …この衣装がまだ貸衣装じゃないと聞いてガッカリなさっている方が 何人もいらっしゃるんですよ。」 この衣装は、セミオーダーなので、 私が着た後はこの貸衣装のショップに置かれることになっている。 主任は本当ならオーダーで…と言っていたんだけど、 自分のモノにしてしまったら、 どこに保管しよう…とか、そんな貧乏くさい事を考えてしまう私が そんな大それたことに踏み出せるわけもなく、 担当の方がこんなシステムも…と言ってくれて 本当に良かったと思う。
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