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「それじゃーね。」
一緒に行こうと思っていたのに
「自分の都合で帰りたいから…と
瞳子さんはご自身の車でいらっしゃった。
「結婚式当日の…エステとか…そう言うの
姉貴が勝手に申し込んじゃったんだけど…
湯沢のお父さん達と一緒に過ごす時間とか…減っちゃうかも…」
車に乗り込み
静かに走らせた頃合いに
言われた一言に驚いた。
「え?」
エステはブライダルプランについていた程度のモノで…って
颯さんにも言ったら
「気にしなくても良い。」って
オプションを付けるように再三再四言われてはいたけど、
あんまり変わり映えしないだろう私が
仰々しくいろいろされても…と思って
お断りしたのに…
「お祝いだと思って…ってごり押しされた。
断りきれなくてゴメンな。」
あんまりにも消沈した颯さんの表情に
何も言えなくなる。
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