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「言葉も…やっぱりきちんと言うべきだなって思ったし、 でも、それって誰にでも出来る事じゃなくて… 萌にだから言いたくなって、いろんなことをしてやりたいって 思うんだよね。」 颯さんの言葉に 嬉しさが満杯になって、喉が詰まる。 何かを言おうとしても言葉が上手く出てこない。 「だから…とりあえず… いらないなんて言わないで受け取っておいて。」 最後の言い方、ホントに颯さんらしい。 「あ、ありがとう。」 たった一言のお礼の言葉が、 すんなり出てこない。 その割に涙は堪えてるのに ボロボロと零れ落ちる。
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