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それも、颯さんとだからこそ
乗り越えてこれたんだと思う。
そして、颯さんだから
これからも二人で乗りきっていけると思えるんだと思う。
「何か、お返し考えないと。」
目尻に残った涙を拭いながら、
颯さんの顔を見つめて呟くと、
「いらねー。いつもみたいに旨いメシ食わせてもらえれば。」とだけしか言ってもらえなかった。
何か考えないと。
ぼんやりと考えながら、
村上さんに颯さんがどんな物を欲しがっていたか?とか、
どんな感じが好みかリサーチしようと決めた。
丁度良く、なんて言っちゃいけないんだけど、
颯さんは明後日から海外に行く。
お父さんとリゾート地に行って、
これからの参考に、って視察に行くことが決まってる。
『一緒に行く?』って誘ってはもらったけど、
仕事で行く颯さんに迷惑をかけたくなくて
断った。
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