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私はその痛々しい姿を見守る事しかできなくて、 歯がゆい思いも何度もしたけど、 主任はいつも疲れた頃に 「湯沢のメシ食ってると癒される。」って 私の作る粗食をおいしそうに食べてくれるのが嬉しくて、 こうやって支えてくのって、 何か良いなぁ…って思いながら ご飯を作っている日々が続いていた。 それもやっと…先日終わったけど、 今度はまた…新しい事で手いっぱいになりそう。 ****** 「迷っても良いんだけど…今日はちょっと時間…。」 腕時計を私に見せるように腕を向けてくれる。 「あっ…本当だ。スミマセン。」 結局私は何も決める事が出来ず、 「また後日伺っても良いですか?」 アドバイザーの方にお願いをすると、 ふんわりと 「もちろんです。」
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