第2章

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第2章

「そんじゃ、ま、カンパーイ!!」 カチンっと心地いい響きのあとに 皆が近況を競うように語りだす ぁあ、このメンバーらしいなと笑ってしまう まけじと私も加わるんだけど 都会とも言えないけど 田舎でもないと言い張りたい町にある 高校を卒業した私たち 小さな高校でクラスはたったの10人だった たいして賢くもない進学クラス そこに私と君はいた 10人みんなほんとに仲が良くて 家族みたいに大切だった そして、いつしか君が一番大切になった でも、先に耐えれなくなったのは私のほうだった
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