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驚くほど震える指でスライドし、私と先生の時を繋げる。
「…もしも…し?」
なんて間抜けなかすれ声。
緊張も動揺も、きっと全部先生に伝わっちゃってる。
『遅くなってすみません。今、大丈夫?』
「っ!はいっ。」
思わず力の入った私の返事に、ふっと笑いを漏らした先生。
『いい返事。』
うわーうわー。
名前も名乗り合わずの会話なんて、わかり合えてるっぽくない?
『今からですが、少しだけでも出てこれますか?』
「はいっ。大丈夫です。」
耳元で聞こえる先生の声があまりにも近すぎて。
脳内溶かされそうだよ。
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