第11章

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先生は顔の向きはそのままに、視線だけこちらへ向けたけれど一瞬で逸らしてしまった。 「先生、なんでこっち見てくれないの?」 「見たじゃないですか。」 「一瞬なんて見たうちに入らないでしょ?」 思わず手を伸ばしで先生の肩を後ろに引いた。 その反動で先生の上半身はくるりと私の方を向き。 「っ!」 思わず声を出しそうになるくらい真正面で先生の視線を捕らえることになった。
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