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あの時の胸の痛みを思い出す。
あれだけハッキリと言われたんだ。
やっぱり自惚れちゃいけない気がする。
先生から目を逸らし、俯いた私に言葉が降ってきた。
「どうして佐伯はいちいち報告してくるのかに腹が立った。自分の気持ちを自分や相手に誤魔化すことなく表せることにも腹が立った。けれど1番腹が立ったのは…」
ふっと先生の視線を感じて顔を上げると、そこにはちょっぴり鋭い先生の瞳があった。
「瑞穂さんにです。」
「えっ、私っ!?」
「あの日から…あなたはこっちを見なくなったから。」
どくん
大きく跳ねたのは、あの日一度砕けた私の心臓。
先生、私やっぱり。
自惚れちゃうよ。
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