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「あ、一つだけ言っときます。」
そう言うと少しだけ体を離しながら先生は続けた。
「卒業までは大人しくしていること。約束してくださいね。」
「えぇ?」
「もしも学校にバレて懲戒免職にでもなろうものなら、瑞穂さんも将来的に苦労しますよ?」
ずいぶんと甘くない言葉を淡々と語っちゃって。
って…。
「将来的!?」
あまりにもサラリと言ってのけるものだから、スルーしてしまうところだった。
「そ。将来的。運命の人なら、そういうことだろ?」
「もちろんっ!」
力いっぱい頷き返事をすると、先生は『ふはっ』と声を上げて笑った。
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