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「珪吾は想像つくよ。でも、佐伯くんって接点無いんだけど。」
彩花はピクリと眉毛を動かして冷めた目で私を見たけれど、
「気にしなくていいよ。まだ。」
と呟き、ほつれたビブスを私に投げつけた。
「臭いんだからヤメテ。」
その後は珪吾の愚痴を聞かされながら作業をしていたけれど。
何となく『まだ』と言う言葉が無意識に引っかかっていた。
それからの私はまるで生まれ変わったかのように(?)みるみるうちに仕事を覚えていって。
やっと彩花と仕事を二分できるほどまでに成長した。
そんな時。
やっと運命の瞬間が訪れる事になる。
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