第4章

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無意識に伸びた両手は意思を持ったかのように先生に絡みつく。 「ちょっ!!」 制する先生の声なんて、今の私には全く聞こえない。 ぐっと力を込めれば、ほら。 先生との距離が無くなっちゃう。 我ながら大胆な行動だとは思うけれど、感情の赴くままに先生の胸に埋めた。 耳に届く先生の心臓の音が、かなり早くなってくれて。 それが全くの無関心ではない証拠のような気がして嬉しかった。 「先生、私決めました。」 身体はそのままに顔だけ上げると、色づいた先生の顔がすぐそばにあった。 「私の気持ちを知られたからには、ガンガン攻めてきますから、そのつもりで。」 そうよ、知られたからにゃ開き直って攻めるしかない。 先生と生徒なんて、それくらいの強引さが無ければ結ばれないんだから。 呆然とする先生を他所に、ゼロの距離のまま先生布告の気持ちで伝えたのだった。
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