第5章

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彩花の眉がピクリと上がった。 あ…。 怒られる…。 「ここ最近イイ感じに食いついていってると思ってたけど…。今日のその凄まじい意気込みは何なのかって聞いてんのよっ。」 通常よりもすこし低い声で、末尾を強調しながら詰め寄る彩花に若干尻込みする。 そんなに凄まじかったか? がっつき過ぎか? 戸惑いながらも保健室での出来事を簡単に説明した。 「………。」 しばらく無言の彩花が怖い。 何で何も言ってくれないの? いつもなら恋バナって絶好のネタでしょ? 無言の彩花に私も身構えて言葉を発せないでいると、不意に彩花は溜め息を吐いた。
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