第5章

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「でもね、いつか大人になった時、最初に思い出すのはこの恋でありたいって思うの。きっとこの想いも、いい事、悪い事、嬉しい事、悲しい事。全部初めてになる気がするから。だから全部ひっくるめて大切にしたいの。」 たとえ泣いちゃうような想いをしたとしても。 「そか。ま、大人になればバカ正直に恋愛なんて出来ないだろうからね。今のうちに真っ直ぐ進むのもいいかもね。」 どんなことがあっても。 きっと彩花は私のそばにいて笑っててくれるでしょう? そこには根拠なんてないけれど。 でも絶対そうだって自信だけはある。 その笑顔に見守ってもらえたら、私は1人でも頑張れちゃうよ。 自分の気持ちが固まった今。 向かうべきは放課後ダッシュ後の部活。 私はただ、先生にアタックするのみ! そう思っていた…。
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