第2章 恋するミツバチ 

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「いや、やらしいのは彼の方だよ」 「え?」 「その後は――連絡すると言って音沙汰なし、だろ?」 「なんで……分かるんですか?」 眼鏡の奥 切れ長の鋭い瞳がにっこり笑って 「焦らされたのさ」 言った。 「意味が……よく分かりません」 焦らす? そんな事して何になる? 「ああ、君のそういうとこが好きさ」 まるきりうぶな僕に同情するように 涼介さんはそっと肩を抱いた。
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