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「いいかい?恋愛慣れした彼みたいな人間は、遊ぶ相手に飢えてるわけじゃない。いかにして遊ぶか、重要なのはそっちさ」
「はあ……」
耳打ちされるも
やっぱりピンとこない。
「ご馳走をぶら下げられた状態で――いや、君の場合、つまりちょっとHな理想の王子様とデートした後に、連絡すると言われたら?」
「もちろん待ちます」
そうだよ。
来る日も来る日も
連絡を待ってた。
一向に鳴らない電話。
会いたくても会いにも行けなくて。
「待ってる間にもっと好きになった」
「え?」
涼介さんは僕の心を見透かしたように
ずばり言い当てる。
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