第2章 恋するミツバチ 

17/25
前へ
/25ページ
次へ
純粋なのか 欲張りなのか。 「あの人に僕だけと言わせたいんです。いやってほど愛されたい、本気にさせたい」 涼介さんは頬杖つきながら 珍しく黙って僕の本音を聞いていた。 それからしばらく後 「それじゃ学ばなくちゃな」 思い立ったみたいに言った。 「学ぶ?」 「そうさ。ああいう男でも夢中にさせる方法を」 「そんな方法があるんですか?」 「そりゃ、何にでも長けた人間っていうのはいるからね」 まさに 目から鱗だった。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

145人が本棚に入れています
本棚に追加