第2章 恋するミツバチ
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まさに高嶺の花――。 それがまさか 彼の方から声をかけてくるなんて 思ってもいなかった。 出会いのきっかけはたわいない。 彼がうちのホテルに泊まりに来た先月。 繁忙期だった。 手いっぱいの案内係に代わって 僕が部屋へ案内したのが始まりだ。 「あとでもう一度部屋へ来ない?」 「あとで……ですか?」 「つまり、パパもママも寝てからだ。夜遅く――分かる?」
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