第2章 恋するミツバチ 

5/25
前へ
/25ページ
次へ
「それで?一体どこまで進んだって?」 「だからこないだ言ったでしょ。一度目は――」 部屋に呼ばれ 小一時間ソファーで並んでおしゃべり。 『コンタクト?』 『いえ、裸眼です』 『――大きな黒目だ』 それから当然のように 白河さんは僕にキスした。 慣れたやり方で。 スプーンでゼリーでも掬うみたいに。 柔らかく。 何度も。 僕にとっては 初めてのキスだった。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

145人が本棚に入れています
本棚に追加