第2章

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※※※ 「殺しはしませんけど、本当に死ぬところでしたよ?貴方、最近力に覚醒したばかりじゃないですか?なんだか感情が昂るとコントロールを失ってたみたいですし?」 怒鳴り付けられても態度は変わらず、犯罪者相手にも心配そうに話しかける。 「完全に力が暴走してましたよ?あのままだと本当に貴方自身の力で身を滅ぼしてしまってましたからね」 「まさか!?そんなことに…」 確かにこの女の言う通り、能力に覚醒したのはつい最近…指から火が出るとわかると試さずにいられなかった…。 ある程度、力の使い方がわかるととりあえずはストレス発散のつもりで近くの物を燃やし、その光景に魅せられエスカレートしていき放火に…そんな俺をこいつは助けたわけか…。 「…すまねぇな…降参だ、大人しく捕まるよ」 大人しく両手を上げると、それに満足したのか女はにっこり笑い近づいてくる。 「ありがとうございます、連続放火の疑いにより確保します」 女はポケットから手錠らしきものを取りだし、俺の手首にそれをかける。 「能力者用の手錠みたいなものです、微弱な電磁波で神経信号を邪魔して能力を封じますから」 俺が不思議そうに手首を見たためか、丁寧に手錠の説明をしてくる。 「大丈夫だ、抵抗する気はねぇよ」 俺の言葉に納得したのかそれ以上は何も言わず、携帯を取りだしどこかに連絡をし出した。 ※※※
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