第1章

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※※※ 「ハァッ…ハァッ…」 助けて…なんで追われるの!! 人通りのない路地裏は街の喧騒も聞こえず、静かさを増していた。 何処か隠れる場所!! 隠れる場所を探すが人ひとり隠れそうな場所が見つからず、探しながら走り続ける。 もう…ダメ…走れない…。 かなりの距離を走ってきたのか、髪はボサボサ、化粧をしてた顔は汗で落ち、額には汗が滲んでいる。 走り続けた足を止めてしまい、一気に疲労が襲いかかる。 足には力が入らず、その場に座り込んでしまう。 「ハァッ!!ハァッ!!」 大きく呼吸をし立ち上がろうとするが足がそれを拒む。 動いて…!!頼むから!! 焦る気持ちとは裏腹に足はまったく言うことを聞かない。 ※※※
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