第1章

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「私は、信ちゃんの味方だから」 信ちゃんが早期の手術に難色を示しているのは昨日の様子を見てもよく分かった。 今日改めて整形外科を受診してからも、その考えは変わっていないようだった。 みんなから手術を受けるように言われ、辟易しているらしい信ちゃんを見るのは辛い。 自分の言い分を解ってもらえないのってやりきれないよね。 私までみんなと同じこと言ったら、ますます意固地になってしまうんじゃないかな? 先ずは信ちゃんの気持ちに寄り添うことからかな…。 私が信ちゃんにしてあげられる事って、気持ちを否定しないで受け入れる事なのかも。 そう思った私は、迷う事無く信ちゃんに言った。
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