キス魔の言い訳

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博己とは小学五年のときだけ同じクラスだった。 その前から親しくはなっていたけれど、おれは小学六年に上がるのと同時に引っ越しをしたから一年と半年、くらいの付き合いだ。 それなのに子どもの頃を思い出すとき、博己と遊んだ日々が真っ先に思い浮かぶ。 印象に残っている出来事がいくつもある。 声をかけてきたのには、どんな意味があるのだろう。 そっと手繰り寄せた記憶に、静かなため息をついていた。
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