アル・ナスライン

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それから天パは「ぐうぜん」ではなく、 「今日は図書室いく?」 と声をかけてくるようになった。 うっとおしいな、と思った。 でも、ぼくの説明を、「すげぇ」とか簡単な驚きでも聞いてくれると、悪い気はしない。 「お前、そんな事も知らないの?」 照れ隠しで強気なことを言ってみる。 「お前じゃねぇし、ツヨシだって!」 「ツヨシって似合わない。ヨワシだろ、頭ヨワシ」
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