二羽の鷲

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博己が困ったように微笑む。 キスしたいなぁと、思った。 だから、床に置かれている博己の左手に自分の右手を重ねた。 微笑みが色っぽくなって、近づく唇が甘くささやく。 「コト、愛してる」 いつも先に言うからずるいと思う。 「指輪ありがとう、すげえうれしい」 おれのことを考えて、ちょっと束縛的なことをしようとして、でも反省するあたりがうれしかった。 「おれも博己のこと…」
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