二羽の鷲

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ガラリと戸が開いて、 「おせーよ!やってんじゃないだろうな!」 と白鳥の声がする。 ぱっと、おれたちは身体を離した。 「さー、そろそろ帰ろうかぁ」 おれは先に立ち上がって、博己を引っ張り上げるついでに耳に口を寄せて続きをささやく。 「あいしてる」 博己がおれの髪を触り、「またゆっくり聞かせて」と言った。
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