321人が本棚に入れています
本棚に追加
バカ息子呼ばわりされても博巳は知らん顔で、そんな姿はガキの頃と変わらないなとなんだかおかしかった。
男前でなんでも知っていて、真面目。
でも、都合の悪いことは聞こえないふりをするし、好きなことを話すときは無邪気さ全開で、そんなところは子どもの頃から変わらない。
おじさんとおばさんは年越しの瞬間を起きて過ごすつもりはないらしく、夕飯として蕎麦を食べ、普段どおりに寝室へ向かった。
「風呂、入る?」
「ん?おれは後でいいよ」
「いや、一緒に入る?」
「…まじで言ってんの?」
最初のコメントを投稿しよう!