第1章

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働いてはいるが、定職に就いていない。 属にいう フリーター。 今年の夏からいまのバイト先に厄介になっている。 朝、決まった時刻の電車に乗ってバイト先へと行く。 少し離れているために早めの電車に揺れる。 いつもどうりイヤホンをはめ、座って、目を閉じて寝たふりをする。 イヤホンから流れる音楽 、周りの音をシャットアウトをしてくれる。 かわりに、 本気で堕ちそうになったことが過去多々あった。 だが、それもめっきりなくなった。 なぜ? ってか? そりゃー…まー、感情 というものだ。 最近では俺が乗った駅から、停まった回数を数えることが多くなった。 ちゃんと数えないと、ちょっとでも長く見たいから。 まっ、ハズレの日はガッカリ感がハンパねぇけど。 でも、アタリの日はテンションが上がる。 条件を満たせば の話だが。 大きく右に揺れると、瞼を上げる。 そのまま目線を左斜めに移す。 ちょうど数人が、足を踏み込んでいた。 俺が座っている三人がけの座席に女子高生が間をあけ腰掛けた。 目の前には、少し薄いサラリーマンが座った。 そして 今日は―――…。
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