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「晴希さん!」
「ん? 何だよ?」
俺が振り向くと、玲夢が勢いよく抱きついてきた。
「玲夢!?」
そして俺の腰に腕を回してぎゅっと抱きつきながら、胸に頬をすりすりと密着させてきた。
「突然何だよ?」
こんな風にいきなり積極的にくることは珍しい……つーか、初めてかもしれねえ。
だから何かあったのかと思ってしまう。
「玲夢?」
「……いい?」
「ん?」
相変わらずぎゅっと抱きついたまま顔をあげた玲夢は、ぼそぼそと呟いたけど何と言ったのか聞こえなくて、玲夢の方へ顔を近づけて耳を傾けた。
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