夢から覚めても

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やべえ! 今触られたら、俺……! そう思った瞬間、身体をゆらゆらと揺らされている感覚に陥る。 「晴希さん! 晴希さん!」 玲夢の必死な声が耳に届いてくる。 そして俺が見たものは──。 「……は? ……………………まじかよ……」 「晴希さん? 大丈夫?」 そうだった。 そうだったんだ。 俺は今日誕生日で、玲夢に『準備ができるまで寝てていいからね』と言われたんだ。 けど、こんな真っ昼間から寝れるかよ、とソファーに寝転がりながら雑誌を読んでいた……はずだった。
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