もっと近くに感じたいから

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そして見えなくなると、ほっと息をつく。 和泉さんと付き合い始めても、一緒にいるだけでまだどきどきするし、緊張して肩に力が入ってしまう。 そのうち一緒にいることに慣れるのかなぁ……なんて思いながら、豚肉のしょうが焼きを口に運んだ。 そんなあたしに、 「まだ名字で呼んでいるの? 付き合い始めたなら名前で呼んじゃいなよ」 悠亜さんはそう言って、はぁーと大きすぎるくらいの溜め息をつく。 「だって、恥ずかしい……」 和泉さんにもそう言われてから何度も呼ぼうとした。 けれど、やっぱり恥ずかしくて口にはできなかった。
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