秋色スカイブルー2 柚希-side-

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 ただ、話が広がればサッカー部の人たちに話が広がらないとは限らない。現にこのクラスにもサッカー部の人間が何人かいる。 「そう言う訳じゃなくて・・・あ、翔君の誕生日。」 「なーーんだ。翔梧さんの誕生日か。手作りのクッキーとかでいいんじゃない?」 そんな単純な訳には・・・。 「素直に本人に聞けばいいじゃない。」 「それにチャレンジして大失敗したんだから・・・。」 「は?」 「え?あ・・・こっちの話。それが出来たらね・・・苦労はないんだけど・・・。」 「恋する乙女、好きな子がくれる物はなーーーんでもいいのよ。それがお・と・こ・の・こ。」  あたしの顔を両手で包んでぷにぷに押しつぶす。 「莉奈・・・。」
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