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ただ、話が広がればサッカー部の人たちに話が広がらないとは限らない。現にこのクラスにもサッカー部の人間が何人かいる。
「そう言う訳じゃなくて・・・あ、翔君の誕生日。」
「なーーんだ。翔梧さんの誕生日か。手作りのクッキーとかでいいんじゃない?」
そんな単純な訳には・・・。
「素直に本人に聞けばいいじゃない。」
「それにチャレンジして大失敗したんだから・・・。」
「は?」
「え?あ・・・こっちの話。それが出来たらね・・・苦労はないんだけど・・・。」
「恋する乙女、好きな子がくれる物はなーーーんでもいいのよ。それがお・と・こ・の・こ。」
あたしの顔を両手で包んでぷにぷに押しつぶす。
「莉奈・・・。」
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