秋色スカイブルー2 柚希-side-

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「違うよ柚希ちゃん。欲しいものはいっぱいあるよ。でも、柚希ちゃんみたいなかわいい子からもらえるんだったら、何でもいいって意味。」 「え?」 「柚希ちゃんが恋人とかだったらキスでもいいぐらいだけどな。」 欲しいものはいっぱいあるけど、何でもいい・・・。 「はは。それは、冗談。心がこもってればなんでもいいよ。」 心がこもっていれば・・・。  何となくヒントのようなものが見えてきた。 「ありがとう。山口君。誰か、心のこもった物、誕生日にくれる人がいればいいね。」 「え?」  追いすがるような目をした山口君を無視してあたしはその場を立ち去った。
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