58人が本棚に入れています
本棚に追加
何を言われているのか分からなかった。
あたしといると苦しい?
部室の外で誰かの声がした。一之瀬さんが飛びのく。
「お?カズ、藤澤。今度の遠征の打ち合わせか?」
「ああ。」
もう、いつもの一之瀬さんに戻っていた。なんだったんだろう。
「藤澤?」
「あ、椎名君。」
よっぽど変な顔をしていたのだろう。椎名君が不思議そうな顔であたしの顔を覗き込む。
「どうかしたのか?」
「ん?別に。なんでもないよ。」
「そうか・・・。」
椎名君には言えない。何かとんでもないことが起こりそうな胸騒ぎがした。
最初のコメントを投稿しよう!