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「翔君!」
翔くんと呼ばれた背中がビクッと反応した。立ち止まると恐る恐る振り返る。キャップに黒縁メガネの翔君・・・翔梧さん!
それと同時に振り返ったやっぱ・・・。
「ねーちゃん。」
「ね・・・ねーちゃん、椎名君のお姉さん?」
その瞬間明らかに不自然な動きで二人が手をパッと放してお互い不自然な方向へ視線が泳ぐ。
「何で二人でいるんですか?てか・・・今手、繋いでましたよね・・・。」
翔梧さんはバツが悪そうに行く当てのない手で頭を掻いた。
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