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あの試合の日・・・ねーちゃんが伝えたかったことってコノことなのかと改めて思い当たった。
「もしかして・・・招待試合の日がきっかけ?」
ねーちゃんが大きくため息をついた。
「サッカー選手って・・・そーゆーとこカンがいいから・・・。」
暗に認めてるってことか。
「付き合うことになったのは招待試合の日がきっかけだけど、俺が4年前に一目ぼれして・・・。」
黙って聞いていた藤澤がくちびるをギュッと固く引き結んだ。
「俺が付き合って欲しいって・・・伝えた。」
「あ・・・あたしも・・・4年前に1度だけ会って話をして・・・藤澤君にずっと会いたくて、隼登のことダシにしたのは悪いと思ってるよ。」
ねーちゃんが申し訳なさそうに上目使いで俺を見た。
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