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「柚希にも隼登にははっきり言っときたいんだけど・・・俺・・・真剣だから真尋さんとのこと。」
強い目だった。翔梧さんの人柄は俺も知らない訳じゃなかったからねーちゃんのこと遊びで付き合ってるわけじゃないってことぐらい想像がつく。ただ、さっきから藤澤の表情が気になっていた。
「藤澤・・・?」
「もし・・・翔君が椎名君のお姉さんと結婚でもしたら・・・あたしたちどうなっちゃうの?」
え?気にしてたのは・・・そこ?
「俺がどんな風になろうと柚希、お前と隼登は何にもかわんねーよ。ただの親せきになるだけだ。血がつながった兄弟でも何でもないんだから、隼登と結婚しようと思ったらそうすればいい。」
「翔君・・・。」
翔梧さんが呆れたように大きなため息をついた。
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