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その後、翔梧さんの車に乗り近隣の駅まで送ってもらった。運転手は翔梧さん、助手席にねーちゃん、後ろに俺と藤澤。車内のなんと気まずいこと、気まずいこと。藤澤が始終無言でブスッとしたままだ。こんな“ブラック藤澤”は初めて見る。
もしかしてブラコンでねーちゃんに嫉妬でもしてるのかと伺ってみたがそうでもなさそうで、実際のところ翔梧さんに付き合い始めたのを黙ったまま無視されていたことに本気で腹が立っている様子だった。
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