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プラプラとサッカー用品の置いてある棚をザーッと眺める。とりあえず一通りの物は自分で持っているのでこれと言ってサッカー用品で欲しいものはない。
藤澤は無言でついて来る。
「俺だったら・・・サッカー用品は特別欲しいものがないな。」
「え?」
「だいたいの物、持ってるし・・・。」
「そっか・・・。」
「分かんねーや。ごめん。俺だったら・・・。」
ちょっと強引に藤澤との距離を詰めて手を握る。
「こうしてくれるだけでも、嬉しいけどね・・・。」
藤澤が顔を赤らめて下を向いた。こういうことに慣れないのだ。新鮮な反応だな。
「ごめん。ごめん。参考になんねーな。かわいい妹が用意してくれるもんなら何でも嬉しいと思うけど・・・。」
「そっか・・・。ありがとう。ごめんね。こんなとこまで連れ回して。疲れてるのに。」
握った手に力を込める。
「エネルギーチャージしてるから大丈夫。」
藤澤が再び深く下を向く。かわいいな。
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