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「…………。お前は……………………人間か?」
その宇宙人は眼が真っ赤だった。
いや…………人間で言う黒目の部分が、真っ赤なのだ。
そして今の言葉は、俺から相手への言葉ではなく、相手から俺への質問だった。
「に、人間…………だけど…………」
「…………いや、違うな」
違う…………?
いやいや、違わない。
「う、生まれたときから…………左腕がないだけだ…………」
怖い。
なぜだか、とてつもなく怖い。
「…………言い方を間違えたようだ。お前はこれから人間ではなくなる」
『人間ではなくなる』…………?
どういうことだ…………。
《柏木弥絃よ。…………人間を怨め…………憎め…………そして、復讐するのだ!》
「お前にも聞こえているのだろう?その声が。我らの頂点に立つ者の声が」
家に俺が居たときに、言っていたな。
左腕を授けてやろうと。
「…………。俺が…………仲間になれば…………左腕をくれる、ってことなのか?」
「察しがよくて助かる。そういうことだ。拒否すれば、命を頂こう」
い、命を…………?
断れないじゃないか…………。
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