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「学校…………。行って、なにを…………?」
《それは来ればわかる…………》
にわかに信じ難い…………が。
生まれつき無い左腕を、どうやって…………?
「おっ…………?どうした?柏木?忘れ物か?」
あの声に言われるがまま、学校に来た。
すると、たまたまだが、担任の石田に遭遇。
俺のことを唯一、理解してくれる人。
「あ、はい。明日提出の宿題を…………」
「教室は…………開いてたはずだ。あと30分もしたら閉めに行くからな」
適当な理由で、学校に問題なく入れた。
…………ん?
『学校』にとは言われただけで、『教室』とは言われてない…………。
そう思いながらも、何となく俺の足は自分のクラスの教室へと歩を進めた。
これから起こる、摩訶不思議なことなんて、知らずに…………。
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